HOUSE IN SANGENJAYA三軒茶屋の家
都内住宅密集地にある住居の建て替えの計画です。
既存建物は南側にわずかな庭が設けられていましたが、
日中でも照明を使用する必要がある暗い建物でした。
ご要望は明るい居室、そして長年大学にて教鞭を執られていた
お母さんのための草木染の教室を設けるということでした。
南北に長い敷地は北側に袋小路状の道路がある以外
周囲は建物に囲まれている都市部によく見られるものでした。
計画ではまず駐車場の配置、そして教室と住宅部の動線の検討から始まりました。
その結果、敷地形状と同じように建物も南北に長く配置し、
より公共性の高い草木染教室を道路側に設けるレイアウトとなりました。
限られた敷地の中で、必要な台数の車を停められる駐車場を設け、
その駐車場が建物に光を取り入れる光庭となり、
その光庭が染色された布を乾かすスペースとなる合理的な計画となりました。
そこで風になびく色とりどりの布がこの街の風景となることを願っています。
- 所在地
- 東京都世田谷区三軒茶屋
- 主要用途
- 専用住宅+工房
- 敷地面積
- 165.66m² (50.11坪)
- 建築面積
- 71.22m² (21.54坪)
- 法定面積
- 104.03m² (31.47坪)
- 構造・規模
- 木造在来工法 地上2階建て
- 共同設計
- 壱弐参建築設計事務所 市川 純一
- 施工
- 宮嶋工務店 池田 克則、大矢知 克磨