敷地には古い倉庫があり、大量の木材が保管されていました。
またその隣には小さな畑がひっそりと構えられていました。
本計画では老朽化の進んだ倉庫を解体し、二階に家族三人で生活できる
最低限の居住スペースを兼ね備えたカフェを設計しました。

宇和島市中心部から少し外れた住宅地の中にある本敷地では、
古くから住まわれている方々が多い為、華美な建物は不釣り合いだと感じました。
元々ここにあったものを活かし、周囲に溶け込み、
そして地域に根付いていけるお店を設計することを心がけました。

木材倉庫の記憶を留めるため、カフェの天井は木梁あらわしとし、
カフェテーブルは倉庫にあった木材で設えました。
それらはこの土地の記憶を将来に繋げていってくれるでしょう。

所在地

愛媛県宇和島市伊吹町

主要用途

専用住宅+カフェ

敷地面積

497.12m² (150.37坪)

建築面積

64.84m² (19.61坪)

法定面積

112.61m² (34.06坪)

構造・規模

木造在来工法　地上2階建て

プロデュース

NINO inc. 二宮 敏

施工

兵頭企画 兵頭 優典

撮影

善家 宏明(ROMPS)