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性能について

2024.02.15 仕事

近年、許容許容応力度計算による構造計算とUA(外皮平均熱貫流率)計算を行うようにしています。

 

先の省エネ法の改正による省エネ性能の説明の義務化、来年の建築基準法改正による構造計算区分の見直しということもありますが、世間では我々のような小さな設計事務所の仕事はどうしてもわかりづらい部分が多いので、性能など可視化出来るところは可視化しようという単純な考えからです。
(認定申請をすれば、自治体からの補助金や税制の優遇が受けられるのもメリットのひとつ)

 

最近私が設計している住宅の標準として、構造は耐震等級3・UA値は断熱等級5と6の中間辺りです。                                         断熱等級の数値上決して高断熱住宅とは言えませんが、最近の工事費高騰を考えると性能とデザインのコストバランスを取ると、この辺りの数値かなと思います。                             ただ今まで設計した住宅のクライアントからは、夏涼しくて冬は暖かいとご感想をいただいているので大きく外してはいないと感じています。

 

ここまで書くと住宅の性能にすごくこだわっている設計事務所だと思われるかもしれませんが、決して性能の数値が優れているから良い住宅だとは思っているわけではありません。           その土地に適した住宅を設計することで数値以上の心地よさを生み出せると考えています。                                             例えば、パッシブデザインのセオリー的にはタブーだとしても、北側に素晴らしい景色があれば大きな開口を設けたい。強いて言えば、その開口部は全開口でその風景と室内をつなげたい。

 

意匠のための性能。性能を確保することで、空間の質を向上させることができます。                                                デザインのために今後も性能の向上に努めていきます。

 

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